2019年03月18日
【毎週恒例!終活カウンセラーからの終活情報】
高齢者は自動車運転のベテランである。
年数から言えば、その通りですね。
しかし、現在は70歳以上の運転免許保持者に対して、免許証更新時に高齢者講習を受けるようにされています。
これは実際に教習所にて運転をしてもらい、運転技能の認識・操作に問題がないかを確認する為のものです。
また75歳以上の方は、免許証の更新時に70歳以上の方と同様に高齢者講習を受けると共に、認知機能検査を受ける事となっています。
これは記憶力や判断力などを見る為のもので、この結果によって高齢者講習の内容が変わったり、認知症と判断された方には免許証の停止・取消しといった行政処分をされてしまう事もあります。
認知機能検査には、以下の検査が行われています。
①検査時の年月日・時間を回答する「時間の見当識」
②いくつかの絵を見て記憶し、その後に何の絵が描かれていたかを記入する「手がかり再生」
(こちらはヒント無しで書き出す時間とヒントをもらって書き出す時間の2回に分けられますが、少し難易度が高そうな気がします・・・)
③問題に出された時刻を、紙に描いた時計の文字盤上に針で示す「時計描画」
後日、認知技能検査の結果のお知らせが届きます。
その結果によって講習内容が違う、又は専門医など医師の診断書が必要となりますが、診断結果に問題がなければ高齢者講習を受講の後、更新手続きが可能となります。
高齢者の運転事故によって、強制的な免許の停止や取消しを求める声もありますが、今まで車で生活をしてきた方にとって、車を運転する事は生活の一部であり、必要な移動手段です。
車線変更時のウィンカーの出し忘れやフラフラ運転などを見かけた場合には車間距離を開けるなど、お互いに気を配りながら高齢者の重要な移動手段を奪うような結果にならないようにしたいものです。