2018年07月2日
【毎週恒例!終活カウンセラーからの終活情報】
お葬式に参列した経験がある方は、自宅の玄関先で「あ、塩まかなきゃ」と会葬礼状などと一緒に渡されたお清めの塩をパッパッと肩などに振り掛けた事があるかと思います。
塩を振る理由はわからないままに、なんとなく塩が入っているからまいていた。という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
お清め塩の由来と、そのまき方についてご紹介いたします。
お清めの塩の始まり
お清めの塩は本来、神道で行われる儀式です。神道では死を穢れ(けがれ)とされており、お清めの塩はその穢れを祓う為に使われています。
ただ、お清めの塩は故人の霊に対してではなく、人の死によって寄り付く邪気を祓う為であるとされており、それを家の中に招き入れないよう、玄関先で儀式を行います。
宗教ごとに違うお清めの塩への考え方
宗教によって死に対する考え方は様々です。
ただ日本古来の宗教が神道であった事もあり、塩をまくという習慣が広まったようです。
仏教
仏教では死後は仏となり極楽浄土へ行く為、穢れであるという扱いをされないのでお清めの塩は必要がないとされています。
浄土真宗
浄土真宗は仏に対し塩をまくのは失礼であり、死に対する穢れという考え方を強く否定している為、お清めの塩には反対しています。
キリスト教
キリスト教は死後、神様のもとへ戻り、天国と地獄に分けられるとされており、塩をまくという儀式はありません。
お清めの塩のまき方
宗教ごとに違いがあるとわかったとしても、習慣で自宅に着いたらやはり行っておきたい方もいらっしゃると思います。順序を知っておきましょう。
まずは自宅についたら玄関先(外)でひとつまみの塩を取ります。
①胸
②背中
③足元
この順番でまいてから手で払います。
ご自身でまいても良いですが、ご家族が一緒の場合はご家族にお願いします。
最近では、宗教によってお清めの塩で祓う儀式を行う方と行われない方がいる為、葬儀社によってお清めの塩を参列者にお渡ししないケースもあるようです。その場合はお帰りの際にお持ちになるか、自宅を出る前に玄関先にご準備しておく必要があります。
そういえば、むかし親が玄関先でやっていた風景を思い出しました。その時も「こうかな?これでいいのかな?」と言いながら振っていました。私にも適当に(?)振り掛けてくれました。学校では教えてくれない事ですからね。
関連記事