2018年06月18日
【毎週恒例!終活カウンセラーからの終活情報】
子供の頃たまに見かけた金の屋根の霊柩車。あ、そういえば最近見ないかも・・・と思う方も多いのではないでしょうか?最近では普通車に見えるバン型だったり、リムジンのように後方部分が長く改造された洋型霊柩車が走っています。しかしなぜあの金の屋根の霊柩車(宮型霊柩車)は見かけなくなったのでしょうか。完全になくなったワケではないのですが、減ってしまった原因にはいくつか理由がありました。
①住民からの苦情
最近ではお葬式を葬儀場で執り行う事が多いです。そうすると葬儀場から火葬場までほぼ同じルートを霊柩車が毎日何度も往復する事になります。金の屋根はとても派手な為、それを目にする住民の方々から「目立つ」「不吉」などと苦情が寄せられた事から、火葬場が宮型霊柩車を“入場禁止”にしてしまったのです。この流れは全国に増えてきているようです。
②走行距離に対する価格が高額
霊柩車を走行させると、その距離によって葬儀費用に加算されるのをご存知でしょうか?葬儀社によって10km以内の価格、20km以内の価格と設定は様々ですが、霊柩車の車種、距離ごとに葬儀費用に追加される価格が変わってきます。
近年葬儀に掛ける費用が減ってきている中、一番高額な宮型霊柩車の利用が避けられているのです。葬儀社によって価格に違いはあるでしょうが、宮型霊柩車の利用料はバン型霊柩車の利用料より約2倍ほど高いようです。
③製造費が高額
宮型霊柩車の屋根はプロの職人が木を削って仕上げています。また金箔加工を施された車種もあります。維持費もかなり掛かってくる為、新たに宮型霊柩車を製造しなくなっているようです。
洋型霊柩車の室内を展示会で拝見した事があります。キラキラのシャンデリア、ふんわりと垂れたカーテン、淡い色のライティング。そしてUSBメモリを差し込む事で霊柩車後部にだけ鳴り響く故人が好んでいた音楽・・・霊柩車も時代と共に煌びやかになってきています。
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