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2018年06月11日

【終活情報】湯灌(ゆかん)の儀とは

【毎週恒例!終活カウンセラーからの終活情報】

湯灌師(ゆかんし)さんとお会いする機会があり、湯灌の儀の大切さを深く考えるようになりました。
アメリカでは土葬をする風習があり、エンバーミングという保存処理方法は一般的ですが、日本の文化として海外の方へも伝えられる、湯灌の儀というものがあります。

湯灌とは、人生で最後となるお風呂に入る儀式です。今日は、病院でお亡くなりになる方が多く、看護師さんがガーゼやアルコールでお体を拭き、清潔にしてくれます。しかし、これは正式な湯灌ではありません。お体を浴槽に浸してご家族できれいに洗うこと、これが本来は湯灌と呼ばれています。

お亡くなりになった方は、湯灌の儀を通してこの世界を去る準備ができるといいます。この儀式の根源は、人間は生まれたらこの世界に来て、お亡くなりになると他の世界に行くという考えに基づいています。人は生まれた時、一番に人生で最初のお風呂に入り、白い布に包まれます。一方、お亡くなりになると湯灌によって清潔にされ、白い服を着ます。この2つの儀式は、共通して入浴しているため、生まれてお亡くなりになった時にペアになると考えられています。
ちなみに、お湯に冷たい水を入れて産湯の水温を下げますが、冷水にお湯を加え浴槽の水温を上げる事で湯灌の儀に使用される逆さ水を作ります。

この儀式は、ずっと入院していてお風呂に入れなかった故人や、お風呂好きだったから・・・との理由から故人の為にご家族が希望される事の多い儀式のひとつでもあります。

 

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