2018年07月16日
写真は大浦天主堂(長崎県)
【毎週恒例!終活カウンセラーからの終活情報】
国連教育科学文化機関(UNESCO)は、2018年6月30日に長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産を、世界文化遺産に登録しました。
長崎と熊本の二県となっている為、お気づきだとは思いますが、このたびの世界文化遺産登録は”関連遺産”というだけあって、離れています。
それどころか、12ヵ所の関連資産から構成されているのです。
旅行などで世界文化遺産を巡る際は、行きそびれないようにしなくてはいけませんね。
そもそも潜伏キリシタンとは、1614年に徳川家康の禁教令によって禁止されたキリスト教信仰信者が、仏教徒と偽りながら信仰を子孫に代々伝え、1873年にキリシタン禁教令が解かれて、多くの人がカトリックに改宗してからも、一部が仏教や神道を取り入れた独自の信仰様式のままでいた事から存在しています。
長崎県の一部ではそういった方々を「カクレキリシタン」とカタカナで呼んでいるそうです。
現在も九州には潜伏キリシタンの墓石が長崎、熊本、大分、佐賀、宮崎、鹿児島などに存在しています。
しかしそれは、仏教ともキリスト教とも違った形の墓石で、また十字架ともアルファベットのTにも見える文字や、キリスト教に関連した数字や形の暗号にも似た紋が刻まれています。
当時の状況を想像するのは難しい事ですが、家族が命を守るために偽らなければならなかった辛い気持ちを、墓碑や遺跡などから知る事ができます。
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