2019年12月16日
【終活カウンセラーからの終活情報】
終活に関心を寄せているのは、もはや日本だけではないようです。
2020年5月1日よりアメリカのワシントン州において、ご遺体を御遺骨まで完全に堆肥にし、それによって残った土は植物、家庭菜園、または木を植える為に使う事ができる、といった「還元葬」が施行される事となりました。
具体的にはご遺体を専用の施設で、ウッドチプやワラで覆い、微生物の活動で3〜7週間掛けて分解するというもの。
有害な病原菌等は国•州が定める安全基準を満たしており、さらにニオイも土のニオイしかしないとか。
でも、その土で作った家庭菜園のトマトやきゅうりって•••複雑です。
日本では火葬が主流となっていますが、実は人間の体の中にある有害物質を大気へ流しています。
またアメリカで古くから行われている土葬は、単純に土葬をする事によって、ご遺体、お棺、一緒に入れる遺品、治療痕等の金属類やエンバーミングによって体に注入された液体など、有害物質を土に直接埋めている事になるので、これから施行される”ご遺体を堆肥にして土に還す”という考えは、大気を汚染する事もなく、環境には良いのだと思います。
核家族化によってお墓を守る後継者がいない、樹木葬で友人と共に、散骨を希望する、アクセサリーにしてあげたい、宇宙葬など、自分の人生をどんな終わりにするかを考える事ができる時代。
これからもっともっと「終わり方」の選択肢が増えてくるのでしょうね。
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