2019年05月20日
【毎週恒例!終活カウンセラーからの終活情報】
がんにより75歳でお亡くなりになった、女優の樹木希林さん。
樹木さんはがんを公表されてから、長い間「死」と向き合い、 終活を始められていました。
生前の樹木さんはお知り合いからもらった洋服を着たり、靴下やシャツなどの着られなくなった布製品を掃除道具として使ったり、部屋の中には必要最低限の物しか保有していなかったそうです。
元々、物を大切に使用される方だったのだと思いますが、例えばお祝い事や行事での贈り物なども積極的に断り、物を増やさないようにされていたようです。
また自身で個人事務所を構え、仕事は留守電とFAXで受けるスタイルを取る事で、”人”に依頼する事をせず、移動も電車やタクシーを自分で手配していたとか。
ご自身の病気の事で、人の人生の事まで心配されてしまったのかもしれません。
樹木さんは多くの物件を所持され「不動産女王」とも呼ばれていました。
樹木さんがお亡くなりになった場合、通常はご主人が樹木さんの遺産を相続をされ、その場合1億6,000万円の控除が受けられる事となっていました。
しかし樹木さんは、ご主人が相続税の支払いを一次相続で軽減された事により、ご主人が亡くなられた後に娘さん達に掛かる二次相続の相続税を考慮し、全ての遺産を娘さん達へ相続したと考えられています。
樹木さんの例のように、法定相続人以外での相続は可能です。
正式な遺言書・公正証書を残す事でトラブルを避ける事に繋がります。
樹木さんは、がんに侵された後に「肉体は借り物」と自身の体の事を表現されていましたが、たくさんの貴重なメッセージをご自身の体を使って私達に残してくれたのではないでしょうか。
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